カラディカン農園の水洗処理場と乾燥場です。
こちらの処理場では、ブラジルのピニャレンセ社製のセパレーターを使用していました。ピニャレンセ社の機器は精度と品質で世界的に有名です。国産がアルにも関わらずピニャレンセをチョイスしているところにこだわりを感じます。
チェリーの選別もスクリーン、比重選別ときちんと分けられ、ディフェクトされたものは、下のグレードまたは、コマーシャルコーヒーとして選別されます。
比重選別後にビニールシートの上で更に未熟実と過熟実をハンドピックで選別していました。この工程が更に品質を向上させています。他の国でも、価格を値切るとこの工程を省かれるか、比重選別されたものを混ぜられるかされ品質の低いものになってしまいます。価格に似合った品質かどうか、カッピングが大切ですし、理由を知るためには現場に行かないと分からないものだと感じさせられました。スペシャルティコーヒーは価格を値切っていいものは出てきません。
乾燥工程で1番気をつけないといけないのが、乾燥温度です。
※特に乾燥2日目までの管理が大事だとブラジル ラブラス大学のフラビオ博士が臨床実験の結果として報告しています。
黒いシートを使用しているのが少し気になりましたが、直接パティオにしいてなかったので良かったです。
※理想は乾燥機を使って、低温(35度以下)で12時間乾燥、12時間以上休ませるという乾燥方法が今1番良いとされています。BSCAのフラビオ ボーレン博士のプレゼンテーションでも報告されました。
インドのコーヒーボードはまだ乾燥機はダメというイメージがあるようで、農業技術が遅れているようでしたが、土壌や気候などテロアールは素晴らしいものがあることがまだまだ伸び白がある農園だと感じさせてくれました。
今回の出張で昨年よりも更に品質の良いものを買付けることが出来ましたので早くお客様にご案内したいですが、まずは無事に輸入できる事を祈りたいです。
後味の汚れ・切れのなさを「コク」「飲み応え」と誤解されてませんか?