水流選別によるコーヒーチェリーの熟度選別機
夕方、4時を過ぎると朝から収穫されたコーヒーチェリーが水洗処理場へと運ばれてきます。見た目は熟度もよくおいしそうです。
写真右上から左下へとチェリーが流れて行きます。
右上のフェーズは木屑や葉っぱなどの雑居物を取り除きます。
中段は2層の水槽になっていて、チェリーの比重で過熟実と適正熟度の実を比重選別します。
軽い実は浮いたまま同じラインを下っていきます。
重たい実は一回沈んで隣の槽に浮いてきます。
過熟実が製品に入ると酸味が汚れてしまい品質が落ちてしまう原因となってしまうのでしっかりと選別します。
左下のフェーズは選別されたチェリーです。上が過熟実などのフローター。下が選別された合格品です。
買い付け価格を値切るとこの段階での選別がゆるくなり本来よけなければならないチェリーも入ってきます。
選別されたチェリーはこの後水流の力で乾燥処理場(隣の敷地)に移動させます。
乾燥場に運ばれたチェリーは再度人の手によって選別され、乾燥温度に気をつけながらゆっくりと乾燥させます。
スペシャルティコーヒーとして仕上げるには、農場のテロアールと収穫者の摘み取るチェリーの熟度判断、摘み取ってから処理場に持ち込むまでの時間、処理場でのチェリーの選別、乾燥処理の適正な乾燥温度の管理とそれぞれの工程で様々な管理が必要となってきます。その一工程でも手を抜くと品質が落ちてしまいます。それだけの事をこなすには当然コストも過かk里増すし、選別により出来上がりの数量も少なくなります。
トーアコーヒーはしっかりと現場を見極め、適正な価格で生産者からコーヒーを買付けています。そうすることで生産者との信頼関係を築き、継続的に美味しいコーヒーを作ってもらえるのです。今年も美味しいコーヒーをお届けできそうです。
後味の汚れ・切れのなさを「コク」「飲み応え」と誤解されてませんか?