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2020.1.22

2020年インド買い付け出張レポートVol.3

コーヒーのある風景

今期新たに設備投資されたパティオ(乾燥場)

 

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昨年まで無かったSuspended Terrace(アフリカンベッド)とグリーンのシェイドカバーが新たに増設されていました。設備投資による価格の上昇が木になりますが、品質向上策も大事です。

ブラジルのラブラス大学のフラビオ・ボーレン博士の乾燥温度の重要性を実践した形となりました。

 

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日向と日陰で14度も違いました。シェードの真ん中辺りはもっと気温差がありました。かなり効果的といえます。

昨年までの黒いシートにくるむやり方は今年はやっていませんでした。

 

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アフリカンベッドに厚さ4㎝に敷き詰め日中は常に攪拌し続けます。夜間はシートで覆い休ませます。チェリーの水分量が20%になるまで乾かし、その後最後の2日間はパティオで仕上げます。1パレットに60kgのチェリーが乾燥コ農ですが、グリーンにすると10kgにしかなりません。こちらでは51台のベッドが有りますので、フルに使用しても510kg/1回8,5袋しか出来ません。

乾燥にムラが出来ないよう毎日作業者が丁寧に攪拌するのは大変な事です。

 

 

 

2020.1.22

2020年インド買い付け出張レポートVol.2

コーヒーのある風景

農場内の収穫風景

傾斜のある園内には40以上もの区画があり、アラビカではSlc-9 チャンドラギリ(Slc795)イエローブルボン、ブルボンなどを栽培しています。

主にリベリカの交配種なのでサビ病(葉っぱの病気)に抵抗力がある品種ということもあり、葉っぱは元気に青々していました。

 

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ピッカーと呼ばれる収穫作業者は腰に収穫袋を2枚巻いて、収穫したチェリーを熟度の良いものと、そうでない物とをセパレートしていました。

腰に巻いている収穫袋は52kg入ります。

Max52kgの重量を支えながら傾斜地を登ったり降りたりするのは大変な作業だと感じました。因みにチェリー1kg辺りの収穫コストは1.5ルピー 日本円で2.25円 1袋収穫しても117円です。コーヒーの価格は作業者の低賃金によって支えられている部分が大きいです。特にコマーシャルコーヒーはNYCの相場により変動し生産者の収入は安定せず、苦しい生活を強いられています。

トーアコーヒーが買付けるスペシャルティコーヒーはNYCの価格をベースに生産国の賃金や生産コストなどを計算し持続可能な価格で買付けています。高く買えばよいというものではありませんが、生産者が疲弊してしまっては良いコーヒーは作ってもらえませんので、品質と価格の見極めも経験が必要です。

 

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この農園は作業者に無料で住宅を手当てしたり、無料で医療が受けれたりと社会保障がしっかりとしています。病院にはドクターが1名、ナースが1名 アテンダーが2名常駐しています。子育てでダブルインカムが出来ないと家庭の収入が減るだけでなく、雇用側も労働者の確保に困ってしまうので、託児所も併設されています。今年新たにヨーロッパのコーヒー関係者からの寄付により子供達の遊具が設置されました。

 

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学校は8kmふもとの町までトラックで毎日送迎をしています成績表を見られ恥ずかしそうに照れていた子供達の笑顔が印象的でした。

私たちが購入しているコーヒーの売上の一部が生産者やその家族の生活を支えていると思うと、もっと広めないといけないなと思いました。

 

 

 

 

 

 

2020.1.22

2020年インド買い付け出張レポートVol.1

コーヒーのある風景

トーアコーヒーが毎年買付けているインド南西部に位置するカルナータカ州にあるチクマガルール近郊にある農園に買い付け出張に行って来ました。

 

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朝は霧が立ち込める幻想的な風景が印象的な標高1100mほどに位置する自然豊かな場所です。

 

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作業者の朝は7:30から始まります。収穫作業者は男性48名 女性72名 作業リーダー5名の125名です。繁忙期は外から臨時雇用で収穫作業者を集めます。点呼を済ますと収穫作業者は農場へと入っていきます。

 

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まずは定番の土作りチェック。

この農園は化学肥料を使用せず自然環境に配慮した農法を厳守しています。土にミミズを飼う事で、土を柔らかくしたり、ミミズのおしっこが重要な肥料になっています。

 

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苗床です。コーヒーの種から発芽させ、あっる程度大きくなるまでこちらで育てます。直射日光があたらな用に葉っぱで覆いをかぶせています。8ヶ月ぐらいで農場に移し替えます。

素晴らしいコーヒーを作るにはりょしつな土が不可欠です。

化学肥料を使い栄養コントロールをする事も可能ですが、こちらの農園は手間とコストがかかる農法を選んでいます。

その根底には自然環境に配慮した持続可能な農業の取り組みと農園主のこだわりが見えてきます。